人体の磁性を用いた診断法と医療気功法

　　　　　　　　　　　　前田　哲男

　　　　　　　　東洋医学日本医療気功研究所　（日本　大阪）　　　　　

東洋医学には理論はあるがその実践には多くの難点がある。

ことに気の医学として見えない身体の診断と治療をすることから専門家でも取り
組み方が全く異なる点である。

　この難問に対して医療気功という立場から最も大切な要点は、人体の磁性に着
目する事であると考える。臓器や胴体、それから突出している手・足・頭の部位
にはそれぞれ特徴のある磁性を備えていることが認められた。

この磁性の変調を読み取ることにより陰陽五行や経絡の異常およびその治療法の
適否の選択（経絡治療適応か経筋・奇経あるいは夢分流）も鑑別できる。

さらに人体の磁性の発見によって人体の気の仕組みと階層構造が判明した。

また陰陽五行学説と黄金比の五角形を用いて、人体の磁性をモデル化すると完全
に整合性のある形式にまとまることに着目し、羅針盤「気功マスター・ナビ」を
創出した。この諸条件を組み込んだ羅針盤の開発により人体の気の世界を詳細に
読み取ることが可能となった。このシステムによれば経絡や経穴を用いた治療法
を確立することが容易であるため治療家に貢献するとともに、東洋医学の真価を
発揮することができる。

Keyword: 医療気功、人体の磁性、階層構造、黄金比、羅針盤、五行学説